読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

パスピエの「演出家出演」、買いました。

旧ブログ(FC2)

テスト終わり後の更新。前回の記事(試験勉強期間中に更新した、そういう時ほど書きたくなるものだ)があまりにも長すぎたので(長い割に軽薄な結論)、今回はサラッと音楽記事を書いていこうと思う。最近なかなか書いていなかったし、ちょうど、最高なバンド、CDと巡り合えたところなので、いい機会という事で。

DSC_0039.jpg

きゃりーぱみゅぱみゅが、フェイバリットディスクとして前作のミニアルバムをTwitter上で突如紹介したり、iTunesが催す『ニューアーティスト 2013』(今年注目の新人アーティストが選ばれる最注目の賞、過去にはサカナクションandropandymoriなどが選出)に選出されたりと、最近かなりプッシュされていて話題の、「パスピエ」というバンド。「演出家出演」という1stフルアルバムを出すということで、買ってしまった。僕がこのバンドを知ったのは、去年の暮れあたり。去年の夏あたりから読んでいた「レジーのブログ」という、とある個人ブログ(割といろいろな視点から音楽について詳しく書いてあるインタレスティングなブログ)でこのバンドが「キテる!」と紹介されていて、新しくいろいろなバンドに手を出さながちな僕でも、珍しく興味を持ったわけだ。どんなバンドが簡単に説明すると、「2009年、東京藝大でクラシックを学んでいた成田ハネダさんが、ドビュッシーのような印象派クラシック音楽をポップ・ロックと組み合わせた親しみやすい音楽をバンドで表現したいと思い、結成した5人組ニューウェイヴバンド」「YUKIを思わせる特徴的な女声ボーカル」「よく比較されるアーティストとして、相対性理論東京事変ピチカート・ファイヴがある」「山下智久さんの"怪・セラ・セラ"、楽曲提供、編曲担当」。そんなバンドだ。Wikipedia等から引っ張てきた説明文だが、なるほど、言われてみればピチカート・ファイヴに似ている(というか「影響を受けた」と成田さん自身認めているらしい)。ところで、ピチカート・ファイヴといえばYoutubeで聴ける曲しか知らないけど、やっぱりこれが好き。所謂、「渋谷系」ってやつですな(知ったか)。

まぁそれは置いておいて、パスピエだ。最初に僕が聴いたのは、確か「電波ジャック」という曲(1st mini Album「わたし開花したわ」に収録)。これがすごい。イントロからとても強烈だし、サビの<ジャックジャック/電波ジャック/周波数合わせて>というところのメロディラインがどうなっているのが訳わからなくなってしまうし、その部分で後ろで鳴っているキーボードが、なぜか不安を感じさせる。今までに聴いたことのない音楽だった。そして、次に聞いたのは「チャイナタウン」という曲(これも同アルバムに収録)。Youtubeにあるのは、ファンによるMADの動画(素晴らしく曲に合ってる)だったが、フルで聴ける。「電波ジャック」を聴いた時思わせた、"キーボードありきかな"という心配は払拭されるとてもかっこいいギターイントロで、サビの高揚感が最高で、踊りたくなった。1stアルバム収録曲だけ聞くのもどうかと思ったので、2nd Mini Album「ONOMIMONO」(ここでお気づきかもしれないが、今回の"演出家出演"も含め、パスピエのアルバムは今のところ全て回文のタイトルなのだ)収録曲も聴いてみようということで、その次は「トロイメライ」を聴いた。また良い裏切りをしてくれた。前2曲のどちらの要素も共存している曲だったのだ。前参照のWikipediaのジャンル表記は「J-POP」と書いてあったが、いい意味でJ-POPとはズレている感覚がある。それから数曲Youtubeにあるパスピエの曲を聞き漁り、「最高のバンドじゃないか」と感激、このアルバムが6月に発売予定だったのもちょうど良く、ひっそりと、僕の購入計画に入れておいた。

DSC_0036.jpg

アルバムを購入して、まずびっくりしたのは、この「飛び出す絵本」のようなジャケット構造だ。外装の手触りがまず絵本みたいだったし、開いてみるとこのように、まさに"飛び出して"きた。これを見て思い出すのは、「CDが売れるようにするためには、内容を素晴らしいものにするのも良いが、手にとった時にアッとなるようなジャケット等で、外見を良くする必要もある」というニュース記事。いつかどこかで読んだ。そして、「演出家出演」というタイトルにもピッタリなジャケ絵だと思う。この絵はボーカルの大胡田なつきさんが全て手書きで書いているものなのだが、目を描かないことで、特別な雰囲気を醸し出している。

で、まず1曲目「S・S」。スペシャおよびYoutubeで発売前に先行でPVが公開されていた本アルバムのリード曲だ。"エス!エス!"という力強いサビが特徴的だけれど、Aメロに重なるキーボードが妙、そして曲中のそれぞれの楽器のソロがあって、そこでもキーボードがやはりかっこいい。2曲目「名前のない鳥」、3曲目「フィーバー」、4曲目「シネマ」、5曲目「ON THE AIR」は、先行配信曲および、シングル曲であり、とてもパンチの強い楽曲となっている。中でもシングル曲「フィーバー」は、序盤ではあまり目立たっていなかったギターが間奏でいきなりソロが爆発するあたりがすごくかっこいいと思う。6曲目「くだらないことばかり」はミディアムポップ。歌詞に思い入れがありそう。7曲目「デ・ジャヴ」も、少し異色なところが好きだ。ボサノヴァ風な序盤から、キーボードが主導するノリノリな曲に変わる。8曲目「はいからさん」はライブで盛り上がりそう(というか以前からライブで人気だった曲だったらしい)。<ハイファイはいからさん>とか特徴的な言葉が何回か飛び出してくる。そして、9曲目「△」も「はいからさん」のような言葉遊びが見られる。10曲目「ワールドエンド」はキーボードではなく、ギター主導な感じのロックな曲。そして、最後を飾る11曲目「カーニバル」は、少しおとぎ話のようなフレーズも含まれている、しっとりとしたバラード。最後を飾るのに相応しい、コンセプト「演出家出演」という言葉が似合う曲だ。

さて、総じてまとめとすると、「キーボードを中心として爆発している演奏に、クールで特徴的な女声が不思議とマッチしている」というところか。どこかの音楽雑誌が書いていた「ポップのマエストロ」という言葉がとても似合うと思う。さて、どうやらこのアルバムは、オリコンデイリーランキングだと5位、タワーレコードのランキングだと3位(1位、2位はB'zのベスト)を記録しているようで(予想外だったらしい)、今年これから流行るバンドだと信じている。購入特典として貰えた、明日のインストアライブもとても楽しみ。