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いくつになっても、粉薬は苦手だ。

旧ブログ(FC2)

季節的な流行病なのか。実は今、少しの風邪をひいている。バンドの中でボーカルを務める僕は、文化祭という大イベントが数日後に控えているため、喉は本当に大切にしなきゃいけないのに、なぜこんな時に限って……。とりあえず、何がなんでも本番までには治さなければいけない、いや、本日のスタジオ練習までにマシな状態にしておかなくてはいけない。ということで、練習に出かける前に、こんな薬を飲んでみた。

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「葛根湯」という漢方薬である。「人生初」の漢方薬。へー、これが漢方というものなのか。興味をそそられ、感心していると、ひとつの単語が僕の目に飛び込んできた。「顆粒」。コナグスリ……、それは僕がいくつになっても苦手なものだった。薬というものは、年齢によってステップアップしていくと思っていたから、いつかに粉薬は卒業しているということだったのに、またこのように遭遇してしまうなんて。運命の出会いすぎる。うーむ……漢方というものは全部、粉薬なのか。それならば、僕は君が嫌いだ。大嫌いだ。

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少年時代は粉薬を飲む時に、むせてしまうから、「おくすりのめたね」というゼリーを使っていた。処方される粉薬をゼリーに絡めて飲む(というより、食べる)感覚。イチゴ味が特に好きだった。流石に今の自宅には、「おくすりのめたね」のストックはなかったし、高校一年生になってまで、そのようなものを使って粉薬を飲む、という行為自体が、プライドとして許されないだろう。エエイドウニデモナレ。覚悟を決めて、口に含んだ。味が分かる。うむ、見事に苦い。「薬は苦い」というイメージを植え付けたのはこの薬なのか、と思える。僕は何杯も水を飲んでそれの存在を口の中から消そうとした……消えない。何度試みても、なかなか消えてくれない。喉の奥に奥にと、押し込もうとすればするほど、ジワーっと広がる。強敵だ。

結局、その苦味を消すのに5分を費やした。今でもあの不快な口の中の環境を思い出すと、ゾッとする。もう漢方はこりごりである。こんなもの普通の人間が飲むものじゃない。あー……、でも、風邪は治さなければいけない。はぁ、僕はあと何回この苦い薬を飲み込めばいいのだろうか。11回?いい加減にしてくれ。